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★【書評:9冊目】ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない(漆原直行)

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本書はー

これまで「ビジネスからサブカル」まで幅広いジャンルの企画・編集・取材・執筆に携わってきた「業界のプロ」である著者が語る

ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない」理由とその対策法について書かれた本。

 

対象読者

  • 自己啓発本マニア
  • ビジネス書に詳しいのに実務は...な人
  • ビジネス書中毒から抜け出したい人

 

本書の構成は、以下のとおりです。

1章〜2章:出版業界の表も裏も知る著者だからこそ語れる「『ビジネス書』ビジネス」にまつわる幻想と、そのようなビジネスが生まれるに至った過去の経緯。

3章〜4章:『ビジネス書』ビジネス業界の内情と(業界の事情など知る由もなく)毎月次々と出版される「ビジネス書」に振り回されるビジネスパーソンについて。

5章:「"そこそこ"賢い」ビジネス書との付き合い方

6章:「ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない」理由

 

自己啓発書や成功本は駄本率が高い

決して、すべての自己啓発書や成功本が駄本である、とはいいません。が、かなりの割合で、自己啓発「駄」本、成功「駄」本も含まれていると、私は感じています。

世に〝ビジネス駄本〟が存在するとすれば、その多くは自己啓発書や成功本である、と断言しても構わない

 

強いて挙げるなら、以下の2冊をじっくり読むことを著者はオススメしています。

 

どうせ読むなら「定評のある」作品を

せっかくビジネス書を読むのであれば、先入観で「古い!」と距離を置かずに、ぜひとも長く読み継がれてきている定番モノを中心に攻めてみるスタイルをぜひともオススメしたいところです。

長く読み続けられているタイトルには、それだけの理由が何かしらあるものです

 

定評のある作品とは、歴史上の大経営者の著書や彼らを取り扱った本。

松下電器産業の松下幸之助や本田技研工業の本田宗一郎氏らの著書。

最近であれば、京セラの稲盛和夫、UNIQLOの柳井正やソフトバンクの孫正義氏らの著書などが挙げられるかと思います。

 

各著者の「処女作(第1作)」を読むのがオススメ

ひとりの人間が語れる実務体験には、やはり限界があります。そう何冊も、新しい話題を提供し、新しい視点を紹介できるわけがない。

 

ゴーストライターの存在を公言してはばからない「あの人」を暗に揶揄しているとも取れる言葉ですが、著者のアドバイスは至極真っ当だと思います。

あまりにも立て続けに著書が出版されている = 黄色信号(赤信号?)だと思っていいんじゃないでしょうか。

 

余談ですが、過去に大ブームを巻き起こした勝間和代氏なども「『処女作の壁』を超えることに苦労している1人」だと個人的には感じています。

最近でいえば、筋トレ本の教祖と言っても過言ではないtestosterone(テストステロン)氏などもそうではないでしょうか。

 

2019年9月6日追記:

勝間和代氏の処女作である『お金は銀行に預けるな』を超えたかどうかは分かりませんが、彼女の最近の著書である『勝間式 超ロジカル家事』と『勝間式 超コントロール思考』は出色の内容です。

アンチ勝間和代な人にも食わず嫌いせず読んでみてほしいと思います。

 

処女作のクオリティが素晴らしいからこそ、その成功を目の当たりにした他の出版関係者が次々とオファーを出す。

しかし、次々と舞い込むオファーに応えるうちにインプットの時間は減り、自分の身を削りながら作品を生み出し続けるしかない。

その結果、作品のクオリティは低下していき、オファーもいつの間にか途絶えて「兵どもが夢の跡」...。

 

ハイエナのような出版関係者が才能ある獲物(話題の人物)を貪り食った挙げ句、もう味がしないと分かったら、すぐさま次の獲物を探して離れていく...。

昨今のビジネス書(もどき)の出版ブームを見るにつけ、なんとも言えない物悲しさを感じるのは僕だけでしょうか?

 

ビジネス書なんて、しょせんは「栄養ドリンク」みたいなもの。

自己啓発や成功法則に関するビジネス書なんて、しょせんはコンビニで売っている「島耕作」シリーズのマンガ本や栄養ドリンクみたいなもの。

超御都合主義の展開、過剰なカフェインや糖分で一時的にテンションが上がり、元気が出たような気になったりもしますが、効果のほどは正直よくわからない……

それくらいドライに構えているほうが、駄本に翻弄されるリスクも軽減できるのではないでしょうか

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