未来予測 読書

AIにできること、できないこと。ちゃんと理解できていますか?

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対象読者

  • AIの本質を理解したい人
  • ビジネスに活かすための要点を知りたい人
  • 仕事を奪われないために何を身につけるべきか知りたい人

現在のAI技術では何ができて何ができないのか、その実態を技術者がやさしく語る。実際にAIをビジネスで活用している事例も紹介。

引用:AIにできること、できないこと---ビジネス社会を生きていくための4つの力 | 藤本 浩司, 柴原 一友

 

AIとは?知性とは?

  • AIとは「コンピュータに知的な作業を行わせる技術」
  • 知性とは「自分で考えて環境に対応し、より良い成果を達成する能力」

 

AIにできること・できないこと

今のAIに知性はない(弱いAI)

  • 動機:解決すべき課題を定める力がなく、人が決めなければならない
  • 目標設計:何が正解かを定める力がなく、人が決めなければならない
  • 思考集中:考えるべきことを捉える力は弱く、人の知見に頼る面も多い
  • 発見:正解へとつながる要素を見つける力は、質より量でカバーされている
  • 知性の4要素を組み合わせる力は、ほとんど手つかずである

 

今の「弱いAI」にできること

上記の「今のAIにできないこと」から逆算した「今のAIにできること」は以下のとおり。

解決すべき課題を人間が定め、何が正解かも人間が定め、考えるべきことを捉える際に人間の知見に頼れば、高速演算処理によって質を量でカバーすることで、正解へとつながる要素を見つけることができる。

 

AIをビジネスに活かす

ビジネスでAIを成立させる上で必要なこと

  • 課題や正解を正しく捉える
  • 収益性の確保
  • 人との連携がしやすい設計
  • 利用する人々の理解

 

参考事例:AIを活かしたビジネス

著者の運営する企業が請け負った「AIを活かしたビジネス」の事例は次のとおり。

  • ニュースランキング生成
  • クレジットカードの適切な枠設定(与信判断)
  • クレジットカードの加盟店審査AI
  • 偽造免許証検知
  • 嗜好性レコメンドエンジン

 

AIに仕事を奪われないために身につけるべきこと

AI時代において「人間に求められる力」

  1. 解決すべき課題を定める力(動機)
  2. 何が正解かを定める力(目標設計)
  3. 考えるべきことを捉える力(思考集中)

 

仕事がAIに奪われるまでには、かなりの時間がかかる。

2015年に、352人のAI研究者に対して行われた「人間を超える知性を持ったAI(HLMI)がいつ誕生するか?」の集計結果は以下のとおり。

  • 2061年に、HLMIが誕生する可能性:約50%
  • 2116年に、HLMIが誕生する可能性:約75%
  • 仕事がAIに奪われるまでには、まだかなりの時間がかかると予想されている。
  • 脳科学・量子コンピュータの研究次第で「HLMI」の誕生が早まる可能性も示唆されている。

 

最も仕事を奪われにくいのは、AI研究者と芸術分野の職業

参考)データサイエンティストに必要な知識

学術知識・ビジネス知識・データ処理技術知識・コミュニケーション能力など。

加えて、各分野の人々とコミュニケートできる程度の業界知識も必要。

 

まとめ

以前紹介した『シンギュラリティの経済学』や『「エクサスケールの衝撃」抜粋版 プレ・シンギュラリティ 人工知能とスパコンによる社会的特異点が迫る』では、2045年に訪れるとされるシンギュラリティによるさまざまな恩恵とそれに伴う脅威について詳しく解説されていました。

それらの恩恵や脅威は、多くの人にとって絶望と希望を同時にもたらすものであったかと思われますが、本書を読んでみて僕は「今から25年後に予想されている夢のような世界の到来は、希望的観測が強すぎるのではないか?」と思いが強くなりました。

今後も当ブログでは、人工知能(AI)や未来予測に関する本を取り上げていく予定です。

ではまた。

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