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★【書評:8冊目】「自己啓発」は私を啓発しない(齊藤正明)

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本書はー

過去に何度も「自己啓発」ビジネスに引っかかってきた著者が、貴重な時間と600万円以上のお金を損して初めて気づいた「自己啓発によって人は啓発されない」という悟りに至るまでの七転八倒の過去を赤裸々に告白した本です。

 

本書の構成(話の流れ)をざっくり解説すると、以下のような感じです。

上司との人間関係に悩み、自己啓発にハマる。

自己啓発に救いを求めるあまり、次々と有料セミナーに足を踏み入れてしまう。

なぜか職場の無茶振りで40日間のマグロ船乗船を命じられる。

思いがけない良縁に恵まれ、人材ビジネスに興味を持つようになる。

結局、自己啓発とは関係のない理由で、偶然にも悩みが解決。
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自主開催セミナー・異業種交流会・ネットワークビジネスについて

長年勤めた会社(水産系研究職)を退社し、起業。

講師として成功を掴む

自己啓発によって人は啓発されない。

という学びを得た著者から読者へメッセージ。

 

異業種交流会はムダ

異業種交流会の参加者のほとんどは、自分を売り込むことを考えています(私もその一人でした)。そうなると、売るか売られるかの戦争状態になり、押しが強い人が勝ちとなって私のように気弱な人はカモになってしまうのです。

異業種交流会で何度か痛い目にあった私が行き着いた結論としては、「人脈をつくるためには、自分からつくろうとしても無駄だ」ということです。考えるべきことは、人が寄ってきたくなる自分をつくること

 

他人の評価はアテにならない

世の中の多くの人の人物評は、「すごい結果を残している人」→「すごい人」 「結果をまだ残していない人」→「普通の人」 という具合になっており、天気予報で「もし、雨が降ったら今日は雨でしょう」と言っているくらい、何の役にも立たない判断なのです。

ですから、上司であろうが友人であろうが、人が自分のことを「あなたはすごい!」とか、「あなたはダメだ!」と評価する言葉は、すべて無視しているほうがいい

 

自己啓発に溺れることなく「実力」を磨き続ける

大事なのは、ほめられてもおごらず、けなされても気にせず、自分がやるべきことを淡々とやっていくことだと思います。

それは具体的に言えば、「遅刻をしない」「締め切りを守る」「メールを受け取ったら返事を返す」「頼まれた仕事は全力で取り組む」など、本来はやるのが当たり前のことですが、実のところ、できている人は少ない

 

まとめ

本書では、著者が自ら体験した「自己啓発ビジネス」の騙しの手法が詳しく紹介されています。そのため、悪い人が本書を読んでしまうと「騙しのHowTo本」になってしまう危険性もはらんでいます。

 

とはいえ、読者のほとんどは「自己啓発ビジネス?何それ?」といった善良な人々であることは言うまでもありません。

自分はそういったビジネスとは無縁だと思っている人ほど、いざ自分が悪事に巻き込まれそうになった時に狼狽えてしまうもの。自衛のために読んでおいて損はないでしょう

 

本書を読むことで、「自己啓発によって人は啓発されない」理由が分かります。

結局のところ著者は、「自己啓発ビジネス」を通してではなく、淡々と日々の業務をこなす中での人との出会いであったり、会社員時代も起業家時代もがむしゃらに働き続けた結果、「自己啓発」でのそれとは比べ物にならないほど大きな学びを得たのですから。

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