未来予測 読書

ネットで情報収集するより何倍も濃密な学びが得られる人工知能 資本主義の良書

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本書はー

以前当ブログで紹介した『エクサスケールの衝撃』から3年近くが経過して出版された本。今回は人工知能と資本主義がテーマのため、著者が経済の専門家と対談する形を採用しています。対談形式に慣れてないと少し読みづらいかもしれません。

 

エクサスケール・コンピュータとは?

①京速計算機「京」の100倍の性能を持つエクサスケールの次世代スーパーコンピュータ。

②2030年頃:①のさらに1,000倍以上の性能のコンピュータが登場

③2040年頃:②のさらに1,000倍(①の100万倍)の性能のコンピュータが登場

と予想されている。

 

シンギュラリティとは?

2045年頃:人類の知性を超越する非生命的な知性の出現

 

シンギュラリティに対する著者たちの考え方

齊藤氏:シンギュラリタリアン。人工知能が人間に匹敵する日はそう遠くない。汎用人工知能が2030年頃登場すると予想している。

井上氏:人工知能が人間の知性すべてを追い越すのは難しい。2060年頃には、現在人間が行っている労働はほぼ人工知能に置き換わると予想している。

 

シンギュラリティがもたらす人類の未来

エネルギーフリー

常温核融合(凝縮集系核反応)

熱核融合と比べ、小型化・保守管理が容易。

また、安全性・放熱の低さにおいても優れている。

とはいえ、各家庭に1台、小型の常温核融合発電装置が普及すると、総体としては非常に大きな熱量が発生するため、それが温暖化につながる可能性がある。

 

地熱資源(日本は世界第3位の地熱資源国)

  • 地熱発電
  • 地中熱を使った冷暖房

エネルギー問題は早晩ではなく、早々に解決する。

 

衣食住フリー

食がフリーになる

  • 植物工場

100mの高さのビルに「田んぼ」を100段積むことも可能に。

遺伝子操作も考慮すれば、12期作〜24期作も可能になると予想されている。

また、暴風雪等の災害の心配もなくなる。

無菌の穀物を飼料にすることで、安全な食肉生産が実現される。

 

詳しく知りたい方は、『エクサスケールの衝撃』等をご覧ください。

 

衣(衣料)がフリーになる

エネルギーフリー、必要な農地面積の減少(農業生産性の劇的な向上)により、化石燃料が余る。

余った化石燃料を使って、化学繊維の大量生産が可能になる。

 

住(住居)がフリーになる

農地面積の減少により土地が余る(土地価格が大幅に下落する)。

石油由来の建築資材がきわめて安価に供給されるようになる。

ただし、鉄骨の原料(鉄鉱石)のコスト問題などが残されている。

参考:アメリカ企業がロシアで、100万円のコストで、たった24時間で家を建てることに成功した。

 

VRがあれば住む場所も選ばない

都市部への一極集中が解消されるかは分からない。

今後、VR技術がどこまで進化するかによる。

 

人類はついに不老を手に入れる

不老を手に入れるのも時間の問題

  • テーラーメイド医療
  • プレシジョン・メディシン(精密医療)
  • あらゆる病気のピンポイント治療が可能になる。
  • 有機体以外(例:シリコンや金属)を肉体に取り込むようになる?
  • 生体にテクノロジーを取り込むなどハイブリッド化が進む?

 

コンピュータが人間の能力を超える

人手を介さずに仮説立案・検証、理論創出が可能に。

 

人手を介せない理由

  • AIによりとてつもない量の仮説が生み出される(人間には処理しきれない)
  • コンピュータでないと理解できない高度な数式が自動生成される
  • n対nの複雑な対応関係を人間が理解するのは難しいから

取捨選択自体もAIですね。データも別にリアルな世界からだけ取ってくる必要はなく、バーチャルな世界でどんどんデータが生み出されていくということを考え合わせると、バーチャルな世界から理論がどんどん生成されるようになるのではないかと思います。

 

全人類が1つの知性になる

モジュールの小型化・省電力化が進み、生体の中に溶け込むものになる。

それらは(近距離通信に限れば)コンピュータを介さずに直接、デバイス間で通信を行うようになる。

バーチャルがリアルを超越し、リアルがSFを超越する時代に私たちは生きている。

 

まとめ

正直言って、経済に関する内容は僕には理解しきれない箇所がかなり多くありました。

特に第1章で語られている資本主義の歴史に関する部分は、数式こそ出てこないものの、経済学の専門用語に対する理解に乏しい僕にはきつかったです。

結局、途中で読むのを止めて、次の章へ進みました。

 

2章以降で語られている内容は、以前紹介した『「エクサスケールの衝撃」抜粋版 プレ・シンギュラリティ 人工知能とスパコンによる社会的特異点が迫る』等と重複する内容が多々ありましたが、共著者の井上智洋氏による経済学的な視点が加わることで、「こんな見方もあるのか」と勉強になりました。

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